
音色王国 -シルファの物語-
それは、音色王国のお話。
音色王国のシルファは円盤ピアノの名手。メロディアスの称号を持つおじい様から教わった、そのピアノの演奏は、王国の中でも一流に数えられる存在です。おじい様は、シルファにピアノのことだけではなく、女王様としての心構えなど、色んなことを教えてくれた先生でもあります。ですが、おじい様は突然、天国へ旅立ってしまいました。
シルファはとっても悲しみ、ピアノを弾かなくなってしまいました。ピアノを見るとおじい様との楽しい思い出がよみがえるから・・・。
そんな悲しみの時を過ごしていたある日、おじい様の【最後の言葉】を思い出しました。
『立派な王女様になるんだよ・・・』
この言葉を思い出したことをキッカケに、昔、おじい様に教わった『女王様は常に笑顔でいなければならない』や『国民のことを第一に考える』、『自分の気持ちを大切にする』そんな言葉が、頭の中を走馬灯のように、流れると同時に涙が流れてきました。でも、この涙は今までの悲しみの涙とは違うものでした。
「おじい様が私のために残してくれた言葉、けして忘れてはいけない。」
その後、シルファは色々考えた末、おじい様のためにメロディアスの称号を目指すことを決意しました。
「国民みんなのためではなく、おじい様一人のため。おじい様はどう思うか分からない。でも、それが大切だと思ったから。でもね、絶対に笑顔は忘れないから、それが王女様だからね♪」
おじい様のお墓の前でそう話すと静かにピアノを弾き始めたのでした・・・。
それは、音色王国、おじい様との繋がりを大切にする王女様のお話。