
音色王国 -セレナの物語-
それは、音色王国のお話。
年に一度開催される音色王国最大イベント「音楽祭」。1週間という長い期間、音楽家達の奏でる音色が大きな大きな会場中に響き渡ります。そこにはプロの音楽家や趣味でやってる演奏家に関係なく、会場のあちこちで演奏が繰り広げられます。そして、そんな中、最も美しい音色を奏でた者には『メロディアス』と呼ばれる王国で最も名誉な称号が与えられます。
そんな「音楽祭」から半年・・・
「ウィング教会」の前には緑がいっぱい広がる大きな広場があります。
教会の入り口まで繋がる長い街道は踏むたびに音色が響く石畳が敷いてあります。
踏む場所によって「コンッ☆」と鈍い音をだしたり「カンッ♪」と高い音をだいたり、
まさにピアノの鍵盤のようです。
さて、この広場で演奏しているのが「ウィング教会」専属ピアニストのセレナさん。
半年前の「音楽祭」では総合部門で第二位に輝き、「スイートハーモニー」の称号を与えられた通称「風のピアニスト」さんです。
セレナさんの風のメロディは聴く人を美しい土地へと旅立たせてくれます。壁を感じさせない、何処までも吹き抜ける開放的な音色。窓を開けると優しい風が髪を撫で、いつしか草原を駆け抜け空の上までふわぁ~ッと浮かび上がっている。セレナさんの音色を聴くとみんなそんな体験をすることが出来ます。
そんなセレナさんは今日もこの広場で子供達と一緒になって楽しくピアノの演奏をしています。彼女の演奏は大人だけでなく子供もウキウキワクワクさせてくれる音色で、良く子供達もセレナさんの音色を聴きにやってくるようです。