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キャラタンタン -ドラマチックミスチバス-

ドキドキとワクワクが詰まったハロウィンの夜。
街全体を舞台にした野外型大演劇が開催されようとしていた。

中央にそびえる城の天辺から一線の光が放たれる。
特大の花火が流星となり、街に降り注ぐ。
地面に落ちた火花はコビトへと姿を変え、観客にお辞儀をした。

演劇が始まった。

満月に照らされ、夜空にきらめく雪の結晶たち。
そこに佇む少年。手のひらは輝き、雷鳴を轟かせた。
と同時に結晶は爆発的な勢いで銀河へと姿を変えた。

塔の陰から現れた炎の魔人は薄気味悪く笑い、街を見下ろす。
漆黒のドレスを着た少女たちは、魔人を睨み付けながら
背丈を越えるほどのフォークとナイフを構え始める。

劇は終盤まで順調に進むが、
炎の魔法使いレイミーのパートナー 
アッペルの負傷をきっかけに歯車は狂い始める。

レイミーを見守っていたはずの炎の精霊ジャックの暴走。
暴走により新たに現れた謎の存在。
演劇だったはずの決闘はいつの間にか本当の闘いに。

市民さえも巻き込みかねないこの状況に、
総監督のマーティンは、劇の続行を告げる。

何も知らない観客の声援、期待。
観客のために夢を演じ続ける役者たち。

フィナーレの鐘まで残り1時間・・・

一夜限りの大演劇は、果たして「一夜」で終わることが出来るのか。


キャラタンタン -ドラマチック・ミスチバス- 
(演劇的いたずら大作戦)



ハロウィンの夜、ミスチバスとエクソシストの大決闘が繰り広げられます。
いたずらを仕掛けて街を大暴れするのが、「ミスチバス」と呼ばれるこのメンバー。
数十名の動きを指揮するのが腕組をしてるマーティンさんです。
そして、この物語のヒロインが炎を操る魔法使いレイミーちゃん(左にちょこっと写ってる子)です。



一方、いたずらチームを妨害(?)するのが、パンナお姉様(一番左)率いる、エクソシストの皆様。


街には、魔法を強める特殊な装置が隠されていたり。


塔のてっぺんから花火が上がると大演劇の始まりです。





(以下ブログより抜粋)

レイミーちゃんは「キャラタンタン」という街で、自ら炎を操る演出家をしています。
(ちなみに、ここで言う演出家とは「魔法使い」など芸術的な表現を魔法などで行う人たちのことを言います。
全ての役者の動きを統制する人を総演出家と呼びます。)
この街には、他の街と比べて魔法使いが沢山住んでおり、レイミーちゃんもそんな魔法使いの一人です。
ただ普通の魔法使いと違うのは、レイミーちゃんは「炎の精霊」とお友達なので、普通の魔法では表現できない炎の形や演出をすることができます。
精霊のおかげで熱くない炎も操ることができるので、街を大きな炎で包んでも安心です。

この日は「ハロウィンの日」なので、何十人かいる仲間と一緒に街全体を使った、普段よりも大掛かりな演出を行うことになりました。
演出劇のタイトル「演劇的いたずら大作戦!」
いたずらを行う「ミスチバス」と、それを阻止する「エクソシスト」との闘いを描いた、キャラタンタンの中でも人気の野外型大規模演劇です。
タイトルは決まっていますが、その内容は本番まで全て秘密にされて、演出のメイン広場などだけが知らされます。
演劇なのでどちらが勝つのかは最初から決まっているのですが、(毎回いたずらは成功するが、最後には捕まりサンタの袋に詰められて観客の前を運ばれていく、
「悪さをする子はクリスマスの前にサンタさんにさらわれる」という、この土地ならではの言い伝えを最後に伝えるというもの。)
演劇だと知らない子たちもおり、街中をトリッキーに飛び跳ね、駆け回る演出家たちを真剣に応援します。特に「いたずら」メンバーの方を。
演出家は劇の最中に休憩を入れます。人の集まる広場で休憩し、みんなとワイワイ話し合う演出家や、静かな家の窓に腰掛、
小さな子たちこっそり話を楽しむ演出家もいます。レイミーちゃんは後者の方です。


トンットンットンッ☆
空中に作った足場を駆け上がりながら、芸術的な炎を作り続けるレイミー。
流れるように炎を生み出すその姿は、まさに炎の演奏家です。

「次は【トマト広場】だよね? 大丈夫ジャック?」
演劇も後半戦に入り、炎の精霊ジャックもちょっとしんどそう。
しかも次の広場は「氷の演出家」との大決闘演劇。
逃げ切るときにとっても大きな炎の壁を作るので、ジャックもヒーヒー言ってしまうぐらいの重労働です。
「もし辛かったら、私も・・・手伝うからね」
そう言った彼女は少し不安な顔をしていました。

「レイミー!!」
向かいの塔から空中移動型バイクでこっちに向かって来るのは「いたずらチーム」の一人、機械技師のベントン君。
焦った様子からレイミーは悪い予感をしました。
「アッペルがやられたぁ!」
「えぇ?!」
演劇とは言え使う魔法は本物、上空100メートルを飛び回ることもある危険な劇であるがために、
入念なリハーサルをしてても、事故が起こることがあります。
「大丈夫なの?!」
「足をくじいただけだから心配はないけど・・・」
ベントン君の沈黙がレイミーに向けられたものであることは、彼女自身も理解していました。
次のトマト広場での演劇は炎の魔法使いであるアッペルとの共同演出。巨大な氷を溶かす演出はアッペルがいないと出来ないのです。
演出家同士で打ち合わせも出来たのですが、今はもう時間がありません。
「レイミー?一人でやれるか?」
「うん・・・ やってみる!」
真剣な顔つきになり、やる気も十分のレイミーでしたが、心には不安が残っていました。
演劇中の彼女は誘導係で炎は全てジャックに任せていました。
彼女自身も、もちろん炎を操れるのですが、ジャックの炎とレイミーの炎とでは同じ炎でもケンカしてしまい、ジャックを傷つけてしまう恐れがあるのです。

後半戦に入り、吹雪も増して来ました。
手のひらに自ら小さな炎を灯し、塔の上から広場を見下ろすレイミー。
ジャックも静かに羽の姿になり、レイミーの背中に留まります。

「ジャック行くよっ!」

彼女の本当の闘いが始まりました。


それは、キャラタンタン
心と体に炎を宿す若き魔法使いのお話。